超イケメン☆ホストクラブ【番外編】
「あなたが、この猫の飼い主さん?」

「そうです! よかった~もう見つからないかもとも思ってたから」

そう言って、にっこりと笑う顔は、ふわふわと柔らかそうな薄茶色の髪と丸く大きな瞳が愛らしくて、まるで天使のようだった。

猫をうれしそうに受け取る少年に、

「よかったね…」

と、思わず私も顔がほころんだ。

「じゃあ、もう行きますね……」

行きかけるのを、後ろから少年に呼び止められた。

「あ、ちょっと待って! ねぇ、お礼に僕に何かおごらせてくれませんか?」

「そんなのは、いいから」と断ったが、少年はどうしてもおごらせてほしいと聞かず、私は「少しだけなら」と付き合うことにした。
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