君の光を想う




「春、トランプ強ーい!」




目の前には、佐倉と柚の手によって、完成された夕飯。

美味そうな匂いを漂わせる料理を食い始めた俺達。

そんな中、佐倉の妹の声。





「強かったよな、密かに強い…こういうのをムッツリっていうんだよ?」


「…ムッツリ?」


「ちょっとあんた、友奈に変な言葉教えないでよ。ただの負け惜しみでしょ?」


「違いますー」





二人が言い合いを始めた頃、階段からの音が近付いて来る。


現れたのは、佐倉の弟らしき奴。


何度も呼び掛けたけど、降りて来なかった。





「お兄ちゃん!」


「こうちゃん、久しぶり」


「お邪魔してまーす!」


「……邪魔してます」






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