君の光を想う





良い加減だった口調が急変した。

良い加減だったけど、聖の言葉には筋があって、暖かさがあって…。


聖の俺達の想いが、この空間に交ざり合って。






佐倉が両手で顔を覆った。


確認出来るのは、佐倉の顎へ次から次へと流れる光る涙。


光るソレが、胸を締め付ける。







いつの間にか降りてきていたのか、佐倉の弟が佐倉達の元へ近付いていく。




二枚のタオルを二人へ手渡す。


佐倉と佐倉の母親はそれをゆっくり受け取る。





「ごめん、姉ちゃん…」





佐倉がタオルに顔を埋めて、首を大きく振る。


ずっと、顔を下げていた佐倉の母親の顔が上がる。


それは乱れた泣き顔で…





「ご、めんね…夏子、光輝、友奈……っ」














その後、三人で既に暗くなった家路を帰る中…──


さっきの出来事はなかったかの様にいつものテンションの聖がいた。









< 131 / 347 >

この作品をシェア

pagetop