君の光を想う






「春ー」




案の定、教師が教室から出ていくと下がる声質で俺の元へやって来た。






「…テストだろ?」


「うん、数学全く分からない…」





抱えている教科書へ視線を移すと何故か化学と示されている。





「数学?」


「数学!」






明るく返る答えに溜め息が漏れる。






「お前、それ…化学」


「あっ!本当だ」







自ら確認し、慌てながら自分の席へ駆けて行く。




その様子をジッと眺めていると何やら傍に人の気配。








< 162 / 347 >

この作品をシェア

pagetop