君の光を想う







柚の張り上げる声に唇が触れる事なく、額同士が軽くぶつかる。


すぐに顔を離し、柚から腕を外した。






「な…何?」


「あのね、終業式あるでしょ?その日の夜に縁日あるの、行こうよ!」


「縁日ね、ああ…」


「良かった、4人で行こうね!」






…………。


ああ、4人でな。



別に良いけど、さ。





つか人間の本能っつうか理性って怖いな…


俺の事だけど。





さっきのは、

柚の天然さと色々なタイミングの問題だと思いたい。








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