君の光を想う
二人で柚と佐倉が来るのを待っているとふと疑問が浮かんだ。
「他の奴にも誘われてたんじゃないの?」
誰でも構わず笑顔を振り向き、
紳士的に優しくする聖を放っておかない筈。
「誘われたけど?」
「何で俺達を選んだ訳?」
「え、春ったら嫉妬?」
「……ぶざけんな」
「楽しいから、お前らと一緒に居る方が」
またふざけた返しをされると思った。
けど返って来たのは普通の答えで。
チラッと横目で聖を見ると女を目で追い掛けている。
「そのわりにはさっき誘われた時、断らないじゃん」
「だって女の子は皆可愛いから」
理不尽な言い訳にお前はホストかと突っ込みたくなる。