君の光を想う
驚いて音の方を見ると聖の手元からグラスが床へ落下した様子。
聖の視線が下がっていて、ただならぬ予感を察した。
「何で…そんな事、言うんだよ。ふざけんな」
いつもとは違う、低い声。
「ふざけんな、出てけ…出てけよ!!お前なんか、…」
珍しく声を張り上げる聖。
その声は切なくも響き渡った。
素早く佐倉の方を向くと眉を歪めて哀しげな表情。
その場から去っていく。
「なっちゃん!」
後を柚が追っていく。