君の光を想う
暗くなった空。
辺りはもう真っ暗に近いけど、一つ一つの家の光が道を照らしていた。
家の前で何も声に出さずに見つめあう俺達。
さすがに柚の表情には笑みはなくて、
まだ胸が痛む中切ない気持ちが溢れ出す。
「ごめんね、春」
「…柚のせいじゃないから」
静かな空間で小さな俺達の声だけが響く。
こんなにも夜風が寒いと感じたのは初めてだった。
「ごめん、春の事…傷付けないって誓ったのに」
今までにないくらいの弱々しい声質。