君の光を想う
「渡せませんでした。それもずっと。」
柚の笑顔が見たい反面、
照れ臭い気持ちもあって、
本当に喜んでくれるのか、
これで良いのか…自分があげて良いのか、
勇気を出せない自分に苛立った。
買ってモンを何度も確認しては、溜め息を吐く男の子。
つーか、俺だけど…
タイミングを見て、渡そうとするも繰り返し挫折、今もか。
「呆気なくホワイトデーは終わる…という、情けなくて最悪な男の子の話でした。」
マジで何話してんだ、俺。
背けていた視線を柚へ当てる。
柚が優しく微笑む。
「私は情けない話じゃないと思うな。幸せな話」
「幸せ…?」