君の光を想う
改札も駆け抜けて、遊園地から出る。
暫く行った所で、やっとの事、柚と佐倉の手を離した。
立ち止まった先は公園。
三人で息を切らす。
「もー!もっとアイツをしばいてやろうと思ったのに」
「もう、十分だよ、なっちゃん。ありがとう」
「良かった、柚が無事で…まあ、あたしがアイツの企みなんて、破ってやってたけど」
自信満々に笑う佐倉の表情が優しく変化した。
まだ半べその柚の頭をゆっくり撫でている。
「でも…ありがとう、柚。あたしの為に怒ってくれて…ありがとう、倖谷」
こっちの台詞だ。
お前が、背中を押してくれたから。
無言で佐倉を見つめていると、柚がとうとう泣き出してしまった。