脱力くんの話によらず

「千江!!」

千江は駐輪場の
壁に寄り掛かって
泣いていた。

いつもはテンションが高い彼女。
そんな彼女が涙を流すなんて…。

「あの人と…何かあったの?」

彼女は泣きじゃくる。
やはりそうだ。

あの人。
それは彼女が
中学生のときから
ずっと好きだった人。
彼女はずっと一途に彼を思っていた。

たとえその人にカノジョができても…。

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