女神さまにおねがい!!~カミコイ2~

 「……」



 もう一人…焼肉には目も暮れず、椅子に下ろして徳利の酒を飲む人が居た。



 ナルだ。



 「あまねく夜(ヨ)まがいの光 照る紅(ベニ)の月 秋風ゆれる わが心もか」



 「!?何ですか?それ??」



 「和歌だ…」



 「ワカメ?」



 「……ふん…何とでも言え…」




 ナルは猪口に酒を注ぎ、グイと飲み干す。



 「寂しい?」



 「……」


 



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