密☆恋


「なんだよ、怒んなよ。冗談だよ。」


「片桐拓海の場合、冗談に聞こえないんだよ」


うー。
そこまで言われるとなんだか泣けてくる。


「っ!?なっ泣かないで!!ひかりちゃん!!」


「な?!泣いてない泣いてない!!」


泣いてないっ
泣きそうなだけっ
涙目なだけっ


「泣かないでせんせー!!先生が泣いたら私まで悲しいよー!!」


「そうだよー!!拓海が言うことなんてきにすんなよ!!」


「拓海死んじゃえー!!」


「てめぇらなぁ…!!ひかりっお前も泣いてんじゃねーよ!!」


「死んじゃダメだけど、風邪ひいて寝込んじゃえ〜!!」


うー
みんながあんなこと言うからほんとに涙が〜


「泣くなよ…。その、わるかっ――」


キーンコーン、カーンコーン


「あ、チャイム鳴った。みんなー今日はこれで終わりだから帰っていいよー」


「起立、礼。さよーならー」



「………。」


「片桐拓海帰んないの??」


「てめぇなぁ…///」


「なに?拓海ぃ、顔真っ赤〜」


西原健吾くんはニヤニヤしながら片桐拓海に言っている


「ふふっ早く帰りな」


「てめぇに言われなくて帰るわボケェ!!
あと、風邪ひいて寝込んだらてめぇのせいだからなっ!!」


「大丈夫っ寝込んだら私が看病してあげるよっ」


「おっいいなぁ!!ひかりちゃんの看病〜」


「よくねーよ!!!ってかいらねーよ!!」


「はいはい、わかったから早く帰りなさいよ」




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