可愛くてごめんなさい。
♪キーンコーン
カーンコーン♪


授業が終わり、私はさっきの会話をしようと梨花の方を見る。

…いねぇし。


そうだ!
今のうちにトイレ行っとこ〜。



………………



トイレでスカートのフックを留めるのに苦労してると、

鏡の前で下らん女どもの話が耳に入った。


「ねぇ、
梨花ってさ〜
あんなにイジメてもまだあのぶりっこと歩いてるじゃん」



(おやおや、
梨花とつるんでたA子とB子でしたか。
相変わらず腐ってるな。

てか、私はぶりっこじゃねーし!)


「そうね、
私たちよりあんなヤツが良いなんて梨花は間違ってるわ。

…ムカつくから、もうちょっと懲らしめる必要があるわね」



「おっ冴えてるね〜
次はどんな事しようか?


キャハハハ」



とバカな女どもはトイレを去ったから、私もやっと手が洗える。


(つか、おまえらの悪戯にヘコむ梨花じゃねぇし、
逆に返り討ちに合うおまえらが見物だな)



「さてと、
梨花はどっこかなぁ〜」
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