禁断愛 母と悪魔の子



「傷ついたモノをほうってはおけないんだ。例えそれが下等犬でも……。俺が君を一番に好きなのはそこかもしれない。


優しくて、いつも俺を抱き締めてくれる君。――だから」



また、繰り返された。

どぴゅっと血が吹き出す瞬間なんて初めて見た。


まるでそれはせき止められた水のように。


「ほら、また傷がついたよ。優しくして?抱き締めて?昔、俺が火傷した時に痛かったねって涙までしてくれたあの時のように」


思い出した昔。

いいや、昔話だけじゃない。


私はキストが傷つくたびに抱きしめて、泣いていた。


溺愛していた時期があったのだ、いい子だと。


あの人との間に産まれた子だからと言う前に、確かに私はこの子を愛していたではないか。


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