もう一度、名前を呼んで。【完結】
「おかえりだね!藍那!もーうあんたって子は〜!手紙くらいよこしなさいよね!」
「…うん。ごめんね。」
「いいのよ!帰ってきたんだし!」
あたしは申し訳ない気持ちになりながら菜摘さんを見つめた。
覚えてる菜摘さんのままだ。
もう何年も前のまま。
若いなあ。
「はいはい。菜摘?聖‐ヒジリ‐くんは?」
ママと菜摘さんは若い頃からの友達らしい。
で、うちのパパと菜摘さんの旦那さんの聖さんもすごく仲がいい。