-Judge-
雪夜の定め


両親が死んだ。


それは、雪の降る静かな夜だった。

白い地面を血が真っ赤に染め上げて、そこに横たわるお母さんの顔が青白くなって行くのを私は見つめていた。

綺麗な金の髪が雪に濡れて、その閉じられた目の周りも濡れていて、それが雪なのか涙なのかは分からなかったけれど、いつも優しく笑うその顔がぴくりとも動かないことが怖いと思った。


「お母さん…」


白く滑らかな肌を何度も何度も手で摩る。どうかこれ以上冷えて行かないでと願いを込めながら。


「お父さん…」


私は助けを求めるように視線をさ迷わせた。

そこに映るのは、直ぐ近くに俯せで倒れているお父さんの姿。


「お父さん、お母さん。」



声が震える。




家の窓から漏れる暖かな光りは、今では冷たいものでしかない。


誰か、誰か。


立ち上がり一周してみてもどこまでも広がるのは暗くて真っ白な景色。

ぽつんと取り残された自分と、横たわる両親。



それが、怖くて怖くてたまらない。




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