-Judge-

「なんだよ、そんな言い方ないだろ。」

「ほんとの事じゃねぇか。」


呆れた口調の西園寺に文句を言おうとしたものの、確かに。と口をつぐむ。

寝てしまって、しかも運ばせたということは事実。思い出すと、非常に申し訳ない気持ちになる。


「まあまあ、二人共。喧嘩する程仲が良いってな!」

肩を叩いて豪快に笑う隼人の腕を払いのけて、西園寺は無言で席についた。
しかし、大して気にしていない様子で隼人は私に向き直る。


「ところで、玲。」

「うん?」

「まだ親衛隊に接触してないよな?」

「は?」

彼の口から出てきた新たな単語。


「なんていうかな。うん。俺はそんなこと望んでないんだけど。」

「ああ。」

「勝手に親衛隊とか作られててさ。過激なファンクラブみたいな。ちなみに西園寺にも。」

「へ、へえ。」

「うわ!ひいてる…。そりゃあひくよな。」

「や、別に。大変そうだな。」

「うーん。それでさ、俺と一緒にいた奴って、今までその親衛隊に脅されてるんだよな。なんか俺に相応しくないと近付けさせないみたいな。」

「ふーん。」



< 73 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop