駆け引き×スクープ2~雪月鬼~





ーピッ




「もしもーし」




上司に対する対応じゃない。




『あょーん♪
編・集・長だひょ~ん☆』



「お疲れ様でした~。お休みなさい~」




ーブツッ




ナメてんのかこの上司
また酒飲みやがったな。



帰ったらお仕置きだ。




ーピルルル




う゛ゎ
また掛かってきた。ウザ



「出なさい?」




栗塚さんに言われ渋々電話を取る。




ーピッ




『月子ー!!お前人に頼み事しろいへなー!!』


「月子じゃないし。そーゆー事は呂律が回りながら言う事じゃないですから。」




もうヤダこの人




なんでこんな人が上司で編集長なのー




「上司に恵まれないな。お互い」




栗塚さんがボソッと言う。




「ま、それはそーと、頼んだ事わかりました?」



そう、
実は私は編集長にお願いした事があった。




警察ではなく、
ジャーナリストならではの情報。




私の本領、発揮ね♪











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