恋ごころ*中学生恋愛*
佐野先輩の話って、大抵いいものじゃない。

「みんな、休憩終わりー!!」

千晴先輩の声でみんなが動き出す。

ホールに出ると、先生がいた。

「今まで忙しくて見れなかった分、しっかりと見させてもらうよ。」

先生は、実は俳優だったっていう噂もある。

それでも滅多に練習に来ない、迷惑な先生←。

「一回全部通すぞ。準備しろ」



「…よく頑張った!!素晴らしい仕上がりだ。1年生、まだまだ荒削りだがなかなか上手だな。」

そういって軽く拍手する。

「おい、2年生。まだ不満でもあるか??」

「特に…ないですけど。先生の欠席ぶりには失望しますよ。」

「ははは!!悪いな、佐野。忙しいもんだからね、先生も。…もちろん、あのことも忘れてなんていないよ??」

「…それはどうも。」
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