恋ごころ*中学生恋愛*

「まぁ、俺は小林じゃないと全部嫌だけどな。」

「…」

「つまり、分かるだろ?好きだっていってんのが。」

「…分かりました。」

「お前は??」

そういって私の顔をさらに覗き込む。

私は、佐野先輩の

声も、笑顔も、演劇も、不器用な優しさも

全部引っくるめて、好きになったんです。

先輩がいなかったら、私きっとボロボロだった。

私には、先輩がいないといけない。

必要。

なによりも。

誰よりも。

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