春蘭学園の恋愛事情
辿り着いたのは、
人の気配のない裏庭。
「すいません先輩、
…痛いです。」
無意識にあいつの
腕を掴む強さが
強くなっていたらしく、
困ったように言ってきた。
だが俺は離さない。
もう離したくない。
離したらコイツは
俺からふわふわと
離れて行ってしまいそうで。
無防備なコイツを
違う男に取られて
しまいそうで。
バカで、鈍感で、
どうしようもない俺に
愛想を尽かせて遠くに
行ってしまいそうで。