恋愛部~迷える子羊に救いの手を~

腐れ縁

だんだん肌寒くなってきて、落ち葉が色づいてきた。

もう今年もそんな季節か・・・。


「おい!ちび!」

玄関を出るといつものように朝から私を呼ぶ声が聞こえる。

・・・もちろんシカト。

てか、あたしちびじゃないし!


「奈々、シカトすんなや!」

「あたしの名前は横内 奈々!ちびじゃありませーん。・・・馬鹿!」

あたしの言葉に、にやっと笑う馬鹿。


「俺の名前は木村 蓮!ばかじゃありませーん。・・・ちび!ぶはっ!似てるわー・・・さすが俺。」

はあっ・・・
マジこいつといると疲れが溜まる一方。

とりあえず冷たく睨み付けた。


「うわっ・・・怖ーいっ!きゃは!」

「きも・・・」

「ははっ!ぶりっ子風に言ってみた。」

やっぱり疲れる・・・。
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