君を想うと~Special event~
は?出かけるって、どこへ?!
ふざけるな!!俺は仁となんて絶対出かけないぞ!!
キーッと睨みながら仁を見ていると。
「じゃあ仁、パパ、またあとでねぇ~♪」
と、言い残して。
高宮と美織は玄関を出て行ってしまった。
後に残されたのは…
俺にそっくりのクソガキ仁と
29才の桐谷慎。
仁はハァとため息を吐くと。
「ほら、さっさと支度しろよ。ショッピングモールに行くんだろ、慎。」
この俺に向かって。
目の前のクソガキはこんなかわいくないことを言い始めた。