fantasy・story

新たな仲間



「そりゃ悲しむでしょ。
貴女達旅人?コレ持って行きな☆」


女性はそう言ってある物を
渡してきた。


「コレは…?」



「宿屋の割引券。
私は宿屋の娘、シャープ。
いつかまた会えるといいね。」


「ありがとうな。シャープ。
この恩は忘れない。」


シャネルはお礼した。



「ふふふ…いいえ☆またね、
旅人サン…♪」



宿屋の娘シャープは、
嬉しそうな顔をしてから
どこかへ行ってしまった。


シャープが去った後、翡翠が
ようやく口を開いた。



「ありがとうな、シャープ。
つーかシャネル!
悲しむのが当たり前だろうが」


一方シャネルは、
翡翠のそんな言葉を聞き
悲しそうな顔をした。


「そうか。じゃあコレは
言っておく。私は…この旅が
終わる頃…必ず命は消える。」


そう、シャネルはすでに死ぬ覚悟を
決めていたのだ。


…シャネルの命は、言霊によって
削られていく。


だから、どこで命尽きるか
分からないのだ。






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