途方もない恋










「タキちゃんはねぇー、俺に見とれて夢の世界へ旅だっていっちゃったの」







「へ」






「それでねぇー、俺はそんなタキちゃんが可愛くて仕方なくてね。ずーっと見てたの」







「はぁ・・・」









いちいち面倒くさい男だよ、卓哉は



語尾をやたら延ばして可愛いことばっかり言って



そして意味のわからない説明の仕方をして



そして私を振り回す







「声、かけてくれたっていいのにぃ・・・」









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