途方もない恋







「そうかなぁ、やっぱりタキちゃんはすごいねぇ」




そういって私の髪の毛を指に絡めて



可愛く私を見つめた








笹津大希ーササヅタキ



隣にいる卓哉にもう何年目か分からない恋をしている


不毛な女子高生








「え?なんで?」





少し肌寒くなった季節



2年D組のひとつの窓をあけて2つの顔をそこから出していた






「んー?とにかくタキちゃんはすごいの」




ほらやっぱり


彼はいつも私の質問にはあいまいに答える




特に恋愛話には





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