Soft Luck ―ファンタが街にやってきた―
「昨日ホテルに知り合いが泊まっているって言ってたのは・・・」
「そう、お婆ちゃんだよ。ごめんね内緒にしていて。お婆ちゃんの好きな食べ物を聞きに行ったんだ。ホテルが提示してくれたメニューはどっちかというと若い子向けだったものだから」
ふぁんたはわたしに隠し事をしていたのが気になったらしく、悪そうな顔をした。
「そっかぁ、それであんなに沢山の種類になったのね」
「種類?ああそれは・・・」
ふぁんたが口ごもった。