Soft Luck ―ファンタが街にやってきた―
こうしてわたしは大人になった





ある日私は恥ずかしくて恥ずかしくて、そして顔に血がのぼりきったまま母の帰りを待っていた。




テーブルの上には、布巾をかけたお赤飯がのっていた。今頃、向こう三軒両隣で同じものが食卓にのぼっているはずだ。
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