御退散
金時:え!?え!?なんでごわす!?

検非違使:貴様かっ!!この辺に出没する不審者というのはっ!!

金時:違うっ!!おいどんは無実でごわすっ!!

検非違使:やかましいっ不審者は決まってそういうんだっ!!


検非違使が金時の両脇に腕を入れ、連行しようとするっ!!

そのときっ!!

うわあぁぁぁぁぁ

男性の叫び声である。この屋敷の入り口の方から聞こえてくる。

すぐ、そのあと・・・

鬼だーっ!!鬼が出たぞーっ!!

この声を耳にした頼光とツナが茂みから飛び出すっ!!


頼光:今、確かに鬼と言ったな!?

ツナ:はい。確かにそう聞きました。

検非違使:コレは頼光様。ご苦労様です。この度は妖鬼一族の討伐に行かれるとか・・・それにしても、こんな所で何をしていたんですか!?


目を細めた検非違使が頼光に問う。


頼光:え!?いやそれは・・・鬼が現れる所に頼光ありだっ!!(どーん!!)

検非違使:まさか〜・・・そんなどっかのマンガでよくありそうなことが!?

ツナ:ま、まぁとりあえず鬼が出たということは、帝の側室が危ないということです。早く行かないとっ


頼光、ツナ、金時、季武と検非違使2人は、屋敷の門に駆けつけた。

門にはカチコチに固まった2人の朝廷軍の近衛兵がいた。


頼光:しまったっ!!すでに中に入られたかっ!!それにしてもなんだ!?コレ・・・


コンコン・・・頼光が固まった近衛兵を叩く


頼光:なんか、蝋人形みたいだ

金時:とりあえず、中へ急ぐでごわすっ!!


頼光一行と検非違使たちが屋敷の中に入る。

その屋敷の中には近衛兵が数人転がっていた
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