花言葉 -1つが終わり、1つが始まる-
ライラック
ライラック -初恋の感激、愛の芽生え-


「わーい!!今日から高校生だぁ。」
あこがれの桜華学園の制服を着て、鏡の前ではしゃぎまくる。
鈴村 桜。
15歳、今日から高校1年生になります。
なんとか、受験をとっぱし見事桜華学園を入学することができました。
本当に合格発表の日は感激で涙がいっぱいで…。
今日4月7日を境に私は寮生活へと変わる。
住み慣れた家や街を出て行くのはちょっと気が引けるけど、やっぱりあこがれの桜華学園だもん。
我慢しなくちゃ。

「じゃー、いってきます。」
元気よくスキップしながら、家を出て電車で1時間もかかる桜華学園へと急いだ。
桜華学園の駅に近づくにつれてだんだん私とおんなじ制服の人が増えてきた。

あ、あの人は2年生かな?
桜華学園は学年によって、ネクタイの色が違う。
紺は一年生。
緑は2年生。
赤は3年生。と分かれている。

ふいに肩をたたかれる。
急いで振り返ると、おんなじ制服でおんなじネクタイをつけている女の子が3人立っていた。
「え…?あ…?あう?」
混乱して口が動かない。
「っくす、大丈夫?あなたも桜華学園の生徒だよね?アタシ最上 麻凛っていうの。ちなみにクラスは1Aだよ♪」
桜華学園は前もってクラスを発表してあるので、もうクラスは分かっている。
「ウチは佐々木 由宇だよ。由宇って呼んでな?」
「アタシは野本 季柚。アタシたちみんな1年A組だから。よろしく。」

「あ、私鈴村 桜!!私も1年A組なの。よろしくね!!」
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