【キラービー】〜怨霊がさまよう学校で〜


左手の無い少年
「…あーあ、逃げちゃった…やっぱり僕はいじめられるんだ…。


少年は落ちたノコギリを拾って、美月たちが逃げた道とは逆の道を歩き始めた。


左手の無い少年
「…………腕を切るためのノコギリ、片手じゃ使いにくいな…新しいのママに買ってもらおう…。





















西側通路 2階 用具室



先程の少年から逃げた5人は近くの用具室に隠れていた。


勝又 莉奈
「みーちゃん、大丈夫?コーラ飲む?

六十地 美月
「…大丈夫、もう歩ける。


佐藤 愛理
「じゃあ、莉奈ちゃん。私にそのコーラ頂戴。

長い髪を縛り、纏めながら普段通りの笑顔の愛理だった。

勝又 莉奈
「愛先輩も大丈夫なんですか?二人とも心配…。

佐藤 愛理
「…うん、いつまで後輩に情けない姿は見せられないよ。

莉奈から受け取ったコーラを飲みながら愛理は背伸びをした。



六十地 美月
「紫流君と部長は…。

佐藤 愛理
「そこで話してる…今後の話をしてるはずよ。
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