今日もアオゾラ、お元気ですか?
「え・・・好き?」





「そうだよ、好きだから、俺は何回でも智夏を拾う。何回捨てられようと、俺は何回だって拾う。だから・・・もう自分の事そう思うのやめろよ・・・」






「け・・・いご・・・あ、あたし・・・もぅ、どうしたらいいか、わかんない・・・パニックになってる・・・でも、でも・・・あ、りがとう・・・慶悟・・・」






この時は今でも覚えてる。





不幸に不幸が重なった涙じゃなくて



幸せに幸せが重なった涙に変わった、あの瞬間を。










そのあと、慶悟のお父さんとお母さんが車で迎えに来てくれて、あたしは何回も頭をさげた。




慶悟たちはわらってたけど、あたしは必死で。







今思うと、何て恥ずかしいことをしたんだろうと思う。







でも、もうこんな事は絶対にしない。



慶悟と、この温かい家族がいるから。
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