この甘さが続きますように、




みんなもうドアの前で帰る気満々であたしを待っている。





―――カラオケ、行きたかったのに...はぁ。



また一つ大きな溜息をはくとゆっくりと音を立てて立ち上がった。


「ごめん!用事あったっぽいからカラオケはまた今度!」


そう言い残して
長い廊下を小走りで進む。

悪態をつきながらも
こうやって早く行きたいと思う心に、嘘はつけない。



...あたしって馬鹿だよなぁ...



会いたい、と
だけ書かれたメールに
うん、と指だけで返事を素早くうった。



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