プロローグ

ある少女は未来をすべて決められて。
耐えきれなくなり逃げ出した。
ある少年もまた、未来をすべて決められて。
耐えきれなくなり逃げ出した。




何が起こるのかわからないのが人生なんだ。
決められた、わかりきった道を進むのなら、機械にもできるだろう。
だから、俺は逃げた。
自分自身を自分で決めたくて、逃げだしたんだ。
全てを捨てて。



私は玩具じゃないんだ。
だから他人が決めた道を歩き続ける必要性は皆無のはずなんだ。
なのに、なぜ。
私は自由になりたくて、逃げ出したんだ。
自分の意志で。




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