アストロ☆ガール

「それでね、翔ちゃんだけ1年も早く日本に帰って来るから、その間は家に泊めてあげるのよ。だから歓迎してあげてね」



『……うん!!』


色々思い出しながら思い出の世界に浸かっていたあたしに



お母さんはニッコリ笑いながらそう言ってきて。



「じゃ、お母さんお昼ご飯の支度しなくちゃ」



さっきまで100だったテンションは少し下がったものの、


今でも煩い位にキャッキャ言いながらあたしの部屋を出て行った。




それにしてもあの時から10年。



あたしは17歳で翔ちゃんも17歳だもんね……。



本当にカッコよくなってたりするのかな。



本当に痩せちゃってたりするのかな…??




――そんな風にどんどん盛り上がっていく心の中。


まさかそんな矢先。


期待を裏切るような…あんなことが起きるとは……。



予知能力者以外誰も予想出来なかったと思う――――……。

< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop