人間の身体と夢は反比例である。


「沖島有歌です。出身小学校は木南小です。入ろうと思っているのは合唱部です。」


淡々と低い声で話した後、ニコリともせずに席についた。

先生が不思議そうに
『あれ?好きな芸…「いません。」


その瞬間、クラスがざわついた。
だけど、どうでもよかった。
嘘をついてまで女子と群れようとも思わなかった。


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