人間の身体と夢は反比例である。

甘くない




それからと言うもの、
クラスのうるさい奴らは
余計にうるさくなった。




『あれれ〜?
 沖島さぁーん。
 芸能界に入るんじゃないのぉ?
 金井がいる芸能界にww


 ぅわわ!
 もしかして、オーディション落ちた?』




…あー。うざい。



「黙っとけ、ブス。」




『えぇ?鏡見ちゃったの?
 …可哀想に。

 そんな顔だから
 オーディション落ちたのにね。』


「……アハハハハ!
 ハハハハハハハ………!」

あたしは
頭の可笑しくなったような笑い方をして、


真顔になり、



「大丈夫。心配すんな。
 少なくともお前よりはブスじゃない。」



『……チッ!
 ざけんなよ!ブス!』




…こっちのセリフだょ〜。





…今に見てろよ。

…お前らみんな後悔させてやるからよ。



とは言っても、
この間に両親と話し合ったばっかだし。





…あー。
…親父にぶたれたところ、まだ痛い。



…まぁ、両親とも納得してくれたからいっか。



……あれから千華と喋っていない。


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