さよなら。愛しき人
「バイクで行くから。お前、後ろ乗れ。」
と、ヘルメットを渡される。
わたしと龍星は、バイクにまたがり、わたしの家を目指す。
「龍星…。ゆっくりね?」
「あぁ…。ゆっくり走っからな。」
と優しいキスをした。
少し触れるだけの…優しいキス。
それが、わたしにとって幸せだったはずなのに…。
この頃…いや。
ゆうりと出逢ってから、今日のわたしおかしいよ…。
なんだろう。
この胸の鼓動は。