《実話》道〜私がつけた足跡〜
天使が消えたのは突然の事だった…

太陽がなくなり、闇が夢咲を覆う。



(なぁ…なんで?

なんでなん?)



大人の事情がわからない夢咲は、ただ不思議でしかたなかった。

テレビのブラウン管には、夢咲達が生活している施設が映っていた。

それを意味する事…

夢咲には理解出来なかった。

ただ、不思議で…

慌ただしく動く先生が不思議で…

けたたましく鳴るサイレンの音が怖くて…



タオルケットを頭から被って眠りについた…

これは夢なんだと…

悪い夢を見てるんだと…



だけど、朝が来て目が覚めて天使がいない事を、夢咲は実感する………
< 45 / 47 >

この作品をシェア

pagetop