仮想世界に生きる少年
日曜日になり、伊藤達と合流した。





伊藤を試す時が来たんだ。





俺は面白半分でいた。




この男は口だけの男だと思えたからだ。






でも、予想は大きくずれた。









サカイとかいう奴に突然演説をし始めた。






『才能のあるもの、ないもの。
能力者、無能者、無能力者。
『人としての価値を象徴するのが才能』という世界はいつ終わるのですか』





『何が言いたい…』





『才能が人の価値を決めるんじゃない。
人が生きながら価値を磨くんだ。あなたは世界がおかしいと思わないのか』




『思わない。それが世界なのだから』





『そうですか。俺が日々思っていることは、このままではやがて世界に混乱が起きることです』







『それは君が起こしたいからか…』








『違います。俺はそうならないようにしたいだけです』








『そうか…。考えておこう』









俺はこの光景を見て、一つの決意をした。











伊藤を信じると…
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