gently〜時間をおいかけて〜
「ん、ありがとう」

航はスプーンを手に持つと、シチューを食べ始めた。

「そう言えばさ」

あたしは言った。

「どうして家の前で待ってたの?」

そう聞いたあたしに、
「えっ?」

航は驚いた顔をした。

「帰ってきてたなら、連絡くれてもよかったのに」

あたしの言葉に、航はスプーンを置いた。

少し考えた様子を見せると、
「莢をビックリさせたかったから、かな?」
と、言った。

「何それ?」

そう聞いたら、、
「まあ、そう言うこと」

またシチューを食べ始めた航に、あたしは特に何も言わなかった。
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