続・女好き彼氏



少し斜めになっているこの字を悠雅は自分で『綺麗に書けた』と言って満面の笑みを浮かべていた。



そのとき、あたしも心からの笑みを浮かべていた。



悠雅…



本当は自分でわかってた



悠雅…



この気持ちは思い込みじゃないって



悠雅…



でも、悠雅のことを好きでいるのが嫌になった



だから

思い込みだと思いたかった。




あたしは鞄の中に入っている薬を自分の腕から溢れるほどすくい上げると



薬の袋の角が肌に当たって痛いのも気にせず強く抱き締めて



「悠雅ぁぁ」



悠雅の名前を小さな声で呼びながら



薬が入っている袋に書いてあるメッセージが霞んで読めなくなるぐらいの涙を流した。








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