今日も地球の上では☆１

俺が板の配置を決めてやると、ミューはその型通りにスプレーをした。

『あっ、はみ出ちゃった』『うわっ、手に付いた』と、まぁ、しゃべりながらでないと作業出来ないのは、ミューらしい。

そんなミューを笑顔でチラチラ見ながら、俺は対標設置点周辺の見取り図を書いていた。



なんとなく、ミューの気持ちには気付いていた。

と言うか……さっきみたいに、言葉や態度でちょこちょこ出されてたら……誰だって分かるよな？

それが意図的にしているなら『計算している女って怖い』って感じで引くんだけど……。

天然娘のミューには計算の臭いがしないから、その……まぁ、『可愛い』とか思ってしまうんだ。



つまりは……好き、なんだろう。

多分、『両思い』ってやつ？



でも、今はまだ、このままでいいかなぁ……そう思っていた。