俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

ていうかじゃあ…帰らなきゃいいのに…。


「ああ?」


「ひっ…!!」


…って!

そうじゃないでしょあたし!


「あのあたし…」


「ちょっと来い」


……は?


「え、ちょっ、あの…」


な、なんで邪魔するの!?

あたし意を決して謝ろうとしてたのに!


「来いっつってんだろうが」


「え……」


って…あれ?

どうしたんだろ先輩。

いつもなら強引にこう…引っ張ってくのに。

今日はポケットに手を突っ込んだまま。


や、やっぱり…嫌われちゃったのかな…。

もう触りたくもないとか…!?


「っ…ご、ごめんなさい!」


「は?」


「ごめっ…ごめんなさい…ごめんなさい…!」


「おまっ…なに言って…?」


「わざと突き飛ばしたわけじゃないんです…本当にあんなこと思ってるわけじゃないんです…!」


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