俺様狼と子猫少女の秘密の時間①

先輩……いやほんと、容赦ないんですねぇ。


「りゅー…」


「黙れ。出て行け」


……。

あ。

あーあ…追い出されちゃった。


「……」


げしげしと蹴られながら出て行った薫さんと、腕を組んで宙を睨む先輩。

散々だったけど…本当に仲よさそうに見えたんだけどな?


まあこれ言うとあたしがあれだから言わないけど。


「…ところで先輩。エイリアンっているんですか?」


「だから信じるなよ。そして俺に聞くな」


それより…と付け加えて、艶めかしく笑うと。



「覚悟しとけっつったよな?」


「え"」


…そ、そこはこう…見逃してくれるとこじゃ。


「あ? んなん口実に決まってんだろ」


「……」


口実って…。

それ、言っちゃうの?


< 171 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop