俺様狼と子猫少女の秘密の時間①
その熱っぽい視線に捕らわれ、あたしの心は絡み取られたみたいだった。
「……あ、の…。えっ…」
柔らかい唇が、首筋に触れる。
ものすごくドキドキしてるよあたし…。
「っふ……」
先輩の肩を掴んでいた手が離される。
ぎゅっと固く閉じていた目を開けると、いつの間にか部屋に着いていたようだった。
まるで割れ物を扱うように、そっとあたしをベッドへ下ろす。
「先、輩……」
もう破裂してしまうんじゃないかってほどに心臓は激しく脈打っている。
「サンキュー、悠由……。愛してる」
呟くように言い、軽くちゅっと額にキスをした。
いつもと違う先輩に、胸は高鳴るばかりだった。
「先……」
呼ぼうとすると、唇で塞がれる。
「…龍樹」
「えっ……」
龍樹……と、呼べと…?
…いやいや無理無理…緊張する…!
「り、りゅう…」
「やっぱいい」
……さいですか。