俺様野郎×鈍感女


そして授業が終わり休み時間がきた。


「凛華ぁー、一緒に太一のとこ行こ♪」


「なんでっ?あたし行ったら邪魔になっちゃうじゃん」


「邪魔になんないし。いいじゃーん♪お願い?」


「……わかった」


舞にお願いって言われるとOKしちゃうんだよねー…。


神友ですから、ね?


あたし達は3─Aで太一くんは3─D。


この学園はD組までしかないから、A組はD組まで一番距離が長い。


なんたってこの学園デカいし広いし…


1クラスと1クラスまでの間が5㍍もあるし、階段はもちろんのこと、エレベーターまであるんだからっ!!


職員室も保健室も1つ1つの部屋が広いんです……。


ちょっと自慢の学園かなぁ♪


あたしがそう思っているうちにD組に着いていた。


「たーいーちっ!!」


舞は太一くんのことを大声を出して呼んだ。


「舞っ!!」


太一くんは舞に気付くと、こっちへ向かって走ってきて……なんと抱きついた……


「ちょっとここ学校だよっ?」


「いいじゃん♪」


「もうっ♪」


なんか舞も喜んでるし……もうあたしは必要ないかな?


あたしは舞に気づかれないようにゆっくりとA組に戻ろうとした。


「凛華ー?バレないと思ってる?」

「………あははー…」


「あははじゃないっ!!」


はい、バレましたー…。


あたしは結局、舞たちがイチャついてる中、ひとりで舞のことを待っているのだった。
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