らいおんとはりねずみ





「もーあの席寒いし、先生しか見つめる人いないし…嫌だぁっ」


みちるが嘆きながら、あたしの机に顔を伏せる。すると、欠伸をしながら机にうつ伏せになった東村が視界に入った。


東村ってば…眠たいのかな?


「…李!衣李ってば!!」


みちるに呼ばれてハッとした。


「どーしたのよ、衣李。ボーッとしちゃって。もしや…恋?」


「は、はぁ!?ないないっ」


慌てて首を横に振った。


「その反応かなーり怪しいっ。誰?誰に恋しちゃったのっ?」


「だっだから違うって。そ、それよりみちるはどーなの?ほら、真崎先輩とはっ」


「あたしー?そんなにあたしと真崎先輩の関係を聞きたいっ?」


一瞬にしてみちるの目が、恋する乙女に変化していった。






< 19 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop