狂暴わんこのひとり占め。
***
「はぁぁ〜、疲れた」
「…だね」
思ったよりも多くなった荷物をベンチに置いて、二人で座った。
人が多かったのも、余計に疲れた。
「買いすぎね」
「まーいいじゃん。俺も紗希の服選ぶの楽しかったし」
「灯夜、そういうセンスあるんだ。さすが たらし」
「素直に褒めてよ」
「あはは」
くたくたになりながらも、結構 満足していた。
灯夜の選ぶ服は私の好みにぴったりだし、間違いがない。
店員さんも関心してたくらい。
「ね、俺 飲みもん買ってくるから待ってて」
「分かった、ありがと」
返事をすると 灯夜は自販機を探しに行った。